スズキの自動車が歩んだ歴史とは
2024/08/14
スズキ株式会社は、1920年に創業されて以来、日本国内外で愛される自動車メーカーとしての地位を築いてきました。小型車やオートバイ、さらには商用車まで、多岐にわたる製品ラインを展開し、独自の技術革新を追求してきたスズキ。その歴史は、戦後の復興期から始まり、時代の変化に柔軟に対応することで、数々の挑戦を乗り越えてきました。本記事では、スズキの自動車が歩んだ歴史を振り返り、その成り立ちや成長過程、そして今後の展望について探っていきます。
目次
スズキ自動車の創業者は?
スズキは、1909年に創業者の鈴木道雄が設立した「鈴木式織機製作所」が元となっています。
鈴木道雄はもともとは大工でしたが、仕事が減ってきたために織機製作を手掛けることになり、それが創業のきっかけになったとのことです。
ちなみに、鈴木道雄はホンダの創業者である本田宗一郎と同郷でもあります。
スズキ自動車の歴史
・1920年 鈴木式織機株式会社として設立。
・1952年 バイク事業に参戦。原付きバイクである「パワーフリー号」の発売。
・1953年 60ccのバイクモーター「ダイヤモンドフリー号」の発売。当時のバイクブームにのったことで、月産5,000台という大台を達成。
・1955年 125ccの二輪車「コレダ号」の発売。主力商品になる。
四輪事業に進出。軽四輪乗用車の先駆けとなった360ccの「スズライト」の発売。
・1958年 今ではおなじみとなったスズキのロゴ「S」マークが制定。
・1970年 軽SUVの先駆けでロングセラーモデルとなる「スズキ・ジムニー」の発売。
・1979年 大人気モデルとなった「スズキアルト」の発売。「アルト47万円」というキャッチコピーが大きな話題となる。
CMが良かっただけではなく、小回りがきいて取り回しが良いと女性に大ウケ。相乗効果で大ヒット車種となる。
・1981年 アメリカのゼネラルモーターズ(GM)と提携。
・1990年 現在の名称である「スズキ株式会社」に改称。
・1993年 大ヒットモデルとなった軽ハイトワゴンの先駆け「スズキワゴンR」の発売。
ダイハツ・ムーヴやホンダ・N-BOXが乱立する前の、軽ハイトワゴンブームのきっかけとなる。
・1999年 富士重工業(スバル)との業務提携開始。
・2008年 GMの保有株を全て自社買取して資本提携を解消。
・2009年 フォルクスワーゲン(VW)との包括的業務資本提携を発表。しかし2011年には取締役会で提携解消を決定。2015年に正式に提携解消。
・2012年 米国での四輪車販売から撤退。ただし、引き続き二輪車販売は続行。
・2018年 トヨタ自動車とインド市場でのOEM供給について基本合意。
スズキ自動車の代表車種
・軽SUVのスズキジムニー
・大ヒットモデルのスズキアルト
・軽ハイトワゴンというジャンルを作ったスズキワゴンR
上記の3車は、いずれも軽自動車で新しいカテゴリーを開拓したモデルです。
今でも人気の高い車種となっており、中古車市場も盛り上がっています。
軽自動車を語る上で、スズキはなくてはならない存在と言えるでしょう。
まとめ
スズキの歴史を見てきましたが、軽自動車界の先駆け的存在であり続けている印象を受けます。
現状で残念なのは、かつて盛り上がっていた軽スポーツ枠にあたる車種が「アルトワークス」しか存在しないことです。
しかしカプチーノという名車もあったことですし、今後またそういった楽しいクルマが出てくる可能性もあります。
今後もスズキのラインナップの変化に注目していきましょう。